■ アームリング付き浮き具による子どもの溺水事故が発生! 子どもの水辺での遊戯用補助具として、左右のアームリングと胸部の浮き具が一体となった浮き具「アームリング付き浮き具」がインターネット通信販売等で販売されていますが、アームリング付き浮き具を着用中に子どもが溺水したとの情報が寄せられました。
〈事故事例〉 ・ アームリング付き浮き具を着用し、屋外レジャープールで保護者とともに遊んでいた患児が、わずかに目を離した隙に溺水して、浮いているところを発見された。すぐにプール外へ救出されたが、呼吸はなく、四肢脱力し顔面蒼白だった。約3分後、救護所へ搬送し、心停止と判断され、心肺蘇生開始4分後に心拍再開が確認された。その後、救急搬送、ドクターヘリによって医療機関に向かい、5日間入院した。このアームリング付き浮き具は、浮力体が胸側にくるように着用するものであったが、事故時、浮力体を背中側に着用していた。なお、注意表示は、本体に英語による表示があるのみで、日本語の表示などはなかった。(3歳 男児)
【専門家より】 ・浮き具と体が正しく密着していないと、顔が水没したり、姿勢を直すために必要な力が大きくなったりする等の危険があります。 ・ライフジャケットと違い、海、川、湖などの自然環境での使用は適していません。 ・保護者は、何かあった場合はすぐに子どもに近づける距離で、よく観察をしましょう。
【消費者へのアドバイス】 ・アームリング付き浮き具はライフジャケットとは異なり、命を守るためのものではありません。 ・保護者も子どもと一緒に水に入り、すぐに手を差し伸べられるように寄り添いましょう。 ・着用の向きやベルト等の緩みによって溺水の危険が高まります。必ず正しい向きを確認し、浮力体が身体に密着するように正しく着用しましょう。 ・海や川などの自然領域では、子どもの身体に適したサイズのライフジャケットを正しく着用しましょう。
|