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相談事例集
 

相談事例102: 「ネットで見つけたアルバイト・副業」−本当に収入があるの?−


 携帯サイトでアルバイトを捜していたら「ウェブサイトやメルマガへ商品のPR文を考える仕事」「誰でもできる、1日30分の作業、時給980円、月10万円可能」とありメールで申し込んだ。すると事業者から電話があり仕事の内容を説明され、指示通り身分証と雇用契約書をファックスした。2ヶ月間2万円ほどの収入があったが、事業者からアフィリエイト※の宣伝文の評判が良いので、自分のHPを作れば販路が広がりもっと収入になると勧められた。HP作成には300万円かかるが事業者は半分出すので、学生ではなく契約社員と偽って消費者金融から借りるように言われた。結局、40万円しか借りられず残金は免除された。しかし、説明通りの収入はなく借金の返済だけ残った。事業者に相談したところ何かの書類にサインさせられ、数万円だけ返金されたがその後は個人的にサポートすると言ったのに連絡もない。返金して欲しい。
(20代女性学生)


 事業者は労働契約と主張しましたが、弁護士は特定商取引法の業務提携誘引販売契約に当たるとの意見でした。相談者は経過など返金を求める書面を通知しました。法的根拠として業務提供誘引販売の書面交付がないことから契約解除と、月10万円は必ず儲かる、借金も楽に返すことができるとの説明は事実ではなかったことから特定商取引法並びに消費者契約法の不実告知・断定的判断の提供に当たるとして契約取り消しを主張しました。センターから事業者に連絡したところ、すでに労働契約は解除され和解しており返金はできないとのことでした。契約社員と嘘の申告をさせ消費者金融から借金させたことは悪質であること、和解書の内容を理解しないままサインしたことなどを説明して交渉しましたが、事業者は経営難を理由に数万円の追加返金に応じただけでした。


 今春、社会人、大学生になられる方また、在宅での仕事などをお探しの方は、このような勧誘には十分に気をつけてください。収入を得るどころかいきなり多額の借金を抱えることになります。アフィリエイト※で高収入を得る人はごく少数に限られます。「簡単な仕事」「わずかな時間」で「誰でもすぐに始められる」などの説明を鵜呑みにして契約するのはとても危険です。他にもインターネットショップオーナーになるための開設費用を何十万円も前払いさせるなどの事例もあります。仕事をする前に多額の負担金がある場合は特に内容を確認し慎重にしましょう。インターネット情報を参考にされることも多いかと思いますが、ネット情報には真実ばかり掲載されているとは限りません。検索しているうちに二次被害(もっと収入をあげるようにしてあげるなど)に巻き込まれてしまうことや、副業サイトと思って登録したつもりが悪質な出会い系サイトだったために、高額なクレジット決済をしてしまったという事例もありますので十分ご注意下さい。

 ※アフィリエイト(affiliate)とは、自分のブログなどに広告を掲載し、広告を見たブログ読者が、そのブログサイトを経由して契約をしたら、広告報酬がブログサイト運営者に支払われるというシステムです。

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