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相談事例集 |
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■相談事例108: 「冬の暖房器具に気をつけて」
事例1)こたつから発煙 こたつの電源を入れてすぐに焦げたような臭いがしたので、こたつの中を見たら煙が出てこたつ布団が約20センチ四方焼けた。慌てて電源を切ったので大事には至らなかったが、目を離していたら火事になっていたかもしれない。こたつに問題があるのではないか。
事例2)セラミックヒーターから発火 約8年前に購入したセラミックヒーターから、バチッと音がしたので見ると火が出ていた。慌てて外に出し水をかけて消火した。ヒーターは扇風機型であり、首振りの付け根部分が一部溶けていた。 |
事例1) 製品の安全性や事故原因調査を行う独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE:ナイト)へ調査を依頼し、ヒーターの温度や温度調節器などを調べましたが、異常は見られませんでした。こたつ布団には格子状の焦げ跡があり、ヒーター保護の金属製格子と形状が一致したため、布団とヒーターが接触し発煙に至ったと報告がありました。こたつの取扱説明書には、「布団をやぐらの中に押し込んで使用しない」と記載してあり、消費者にその旨説明しました。
事例2) NITEへ原因調査を依頼した結果、内部の電源コードとサーモスタット(温度調節機構)の接続部が断線していた以外に異常は無く、この接続部が何らかの原因で発熱を繰り返し発火に至ったと報告がありました。これは、製品に起因する事故の為、メーカーに情報提供し、購入代金が返金されました。 |
暖房器具による事故は、1月をピークに多くなります。原因は、事例2のように製品に起因する場合もありますが、事例1のように誤使用や不注意による場合も多く見られます。 こたつは、掛け布団や座椅子、座布団がヒーターに触れないように注意してください。短時間でも発火に至ることがあります。また、衣類をこたつ内で乾かすことも発火の危険がありますので、やめてください。 もし事故が起きたら、製品の写真を撮るなどして状況を詳しく記録し、販売店やメーカー、最寄りの消費生活センターに伝えましょう。火災の場合は、消防署が調査することもあります。情報を伝えることで、他の事故防止に役立てることもできます。 |
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