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相談事例集 |
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■相談事例109: インターネット通販の前払いで、商品が届かない
10日前、インターネット通販でブランド物のキーケースを注文して、外国人名義の銀行口座に前払いしたが商品が届かない。ウェブサイトの会社概要には代表者が日本人名で、住所や電話番号の表記もあり、支払い方法も代引き配達などが選択できたので信用した。特に通常15,000円するキーケースが6,600円と安かったので注文することにした。注文後に「銀行口座への前払い」の指示があり、少し迷ったが振り込んだ。しかし、商品は届かずメールで問い合わせても返信がない。電話してもつながらなかった。 (20代 男性) |
同種事例について説明し、商品を受け取ることは極めて難しく、返金も望めないと思われると伝えた。警察署に相談し、その旨を相手会社にメールで通知し返金などを求めてみてはどうか。また、ウェブサイト上の住所を別途検索し、存在すればはがきで返金などを求めてみてはどうかと伝えた。時には、振り込み先銀行口座がすでに凍結されていて、入金できていない場合があるので問い合わせてみるようにと勧めた。 |
スマホの普及に伴って若年層のネット通販が増加していますが、同種事例の他にも高校生からスニーカーを注文したら違う商品が届いた。ボロボロのものが届いたなどの苦情が当センターにありました。また、全国的にも増加しており、国民生活センターでも注意を呼びかけています。 同センターによると、昨年4月から11月までの間に、全国の消費生活センターに寄せられたネット通販の前払いに関する相談件数は4,165件前年同期の6倍以上にのぼっています。相談のあったケースの支払額は9割が5万円未満で、振り込み先を個人名義の口座を指定する業者が大半で、外国人名義と思われるものも目立ったということです。 |
<被害にあわないための対策> ・ブランド品が極端に安い、日本語表現が不自然などの場合は、偽ブランド商品を扱う海外サイトである可能性もあります。運営会社名やショップ名を始め、所在地や電話番号など、会社に関する情報を詳細にチェックする。電話番号が載っている場合は、利用する前に電話をかけてみるのも騙されないためには有効な手段です。 ・銀行振り込みに変更依頼が来たら要注意!! 銀行振り込みでの被害が圧倒的に増えています。ウェブサイトではいかにもクレジットカード払いができるような表示になっていますが、商品申し込み後に、さまざまな理由をあげ、前払いの銀行振り込みに誘導します。また、振り込み先口座は会社名ではなく、外国人の個人名義であるケースがほとんどですので、この場合には十分注意して下さい。 *参考:消費者庁越境消費者センター(CCJ)HP http://www.cb-ccj.caa.go.jp/ |
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