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相談事例集 |
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■相談事例117: バイナリーオプション取引(無登録事業者に注意を)
為替相場等が上がるか下がるかを予想し、当たれば一定額を受け取ることができる「バイナリーオプション取引」をインターネットで知り、取引を始めた。ホームページが日本語だったので国内業者のサイトと思っていたら海外の事業者だった。予想が当たり2万円が口座に振り込まれる予定だが、振り込みがない。(60代、男性) |
相談事例は、相談者が事業者名をはじめ詳細な内容についての明言を避けたため、同種の苦情について情報提供しました。 最近、「バイナリ―オプションで簡単に稼げる」といったインターネット広告やブログなどが数多く存在していて、インターネット取引に慣れた20代から30代の男性がトラブルにあうケースも多いようです。 バイナリーオプション取引とは、為替相場などが上がるか下がるかを予想するもので、取引期間終了時(権利行使期限)に事前に定めた権利行使価格を上回った(または下回った)場合に、一定額の金銭を受け取ることができる取引です。予想がはずれれば支払ったオプション料がすべて損失になります。操作が簡単で短期間に繰り返し取引することができるため、気付かないうちに損失額が大きくなりがちです。 金融商品取引法では、日本の顧客との間でバイナリーオプション取引などの店頭デリバティブ取引を業として行う場合は、海外事業者も含め、金融商品取引業の登録が必要となります。しかし、「出金に応じてもらえない」などのトラブル事例はいずれも海外所在の無登録業者です。海外無登録事業者は、実態の把握が難しく、仮にトラブルが生じた場合、事業者との交渉はきわめて困難になりますので、かかわらないことが第一です。トラブル事例はいずれも海外所在の無登録事業者です。 まずはバイナリーオプション取引はリスクの高い取引であることを理解してください。その上で、契約する前には相手事業者の登録の有無を確認し、無登録であれば契約しないようにしましょう。登録状況は金融庁のホームページ「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認することができます。 困った時は、すぐにお住まいの市町の窓口や消費生活センターに相談してください。 |
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