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商品テスト情報 |
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電池
多くの電気製品に使用されている電池は日常生活に欠かせないものとなっています。そこで市販されているマンガン、アルカリ、ニカド、ニッケル水素電池の計15銘柄をテストしました。
(平成12年12月購入)
■テストした商品は?
使い捨てタイプ |
マンガン乾電池 |
5銘柄 |
計15銘柄 |
アルカリ乾電池 |
5銘柄 |
充電式タイプ |
ニカド電池 |
2銘柄 |
ニッケル水素電池 |
3銘柄 |
■製造時期が不明瞭なものも!
JIS規格を参考にして表示の有無を調べました。
マンガン、アルカリ乾電池は、No.2〜5、7〜10で製造業者、使用推奨期限等が適正に表示されていました。No.1、6は製造業者ではなく、発売元が表示されていました。ニカド、ニッケル水素電池では、No.11〜13、15で製造時期の表示が不明瞭でした。No.14の一部は、製造時期が記号で表示されたものがあり分かりにくいものでした。消費者に分かりやすい表示をするように改善が望まれます。
■電池の価格は?
1個あたりの電池の購入価格は、マンガン乾電池が17〜51円、アルカリ乾電池が50〜74円でした。ニカド電池は345円と405円、ニッケル水素電池は370〜413円でした。充電式電池用の充電器は、急速充電器が3580円と3980円、急速用でない充電器が2670円でした。
■電池の持続時間
・マンガン乾電池
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No.3を除き形式に持続時間の特性で超高性能タイプを示す「PU」が表示されていました。No.3 は他の4銘柄に比較して持続時間が短く、価格も安く販売されていました。No.3 を除く4銘柄は、価格差ほどの特性の違いはみられず、価格が安いものほど経済的であると思われます。 |
・アルカリ乾電池
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ペンライト、CDプレーヤーでは、価格が最も高かったNo.10が最も長く使用できていました。全体的にマンガン乾電池の約3〜3.4倍長持ちしていました。 |
・ニカド電池
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ペンライト、CDプレーヤーでは、マンガン乾電池よりもNo.11が約1〜1.2倍、No.12が約1.4〜1.6倍長持ちしていました。 |
・ニッケル水素電池
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ペンライト、CDプレーヤーでは、マンガン乾電池よりも約2.3〜2.8倍長持ちしていました。 |
マンガン、アルカリ乾電池は、すべてJISの基準を満たしていました。また1日休ませると電圧の回復がみられたので、連続使用するよりも休ませながら使うと長持ちすると思われます。
充電式電池は、購入時には充電器と電池で約5千円の初期投資が必要になるので、電気製品の使用状況を考えて選択するとよいでしょう。持続時間は、定格容量にほぼ比例していましたが、No.12のように定格容量(1000mAh)が小さいものが、定格容量が大きいNo.14、15(1550mAh)よりも高く販売されている場合があるので、購入の際によく比較しましょう。1度購入すると、充電時の電気代はわずかなため、使用時間が長くなるほど、乾電池よりも経済的になります。
■正しく使うために
過放電(0.6Vまで放電)、または高温保管(45℃で相対湿度60%の条件で60日間の保管)したとき、すべての銘柄で液もれや変形などは認められませんでした。
ただ日常生活では、使わない機器に電池を入れたままにしたときや、誤って逆装填したときは液もれを起こす場合があります。正しく電池を使うためにも以下のことに気をつけましょう。
・使い切った電池は早めに取り出す。
・新旧の電池を混ぜて使わない。
・異なる種類の電池を混ぜて使わない。
■リサイクルに協力しよう
使用済みのマンガン、アルカリ乾電池は基本的に燃えないゴミとして捨ててよいことになっています。自治体によっては、回収方法が異なるのでその指示に従いましょう。
ニカド、ニッケル水素電池はリサイクルが可能であり、リサイクルマークがすべての銘柄に表示されていました。使わなくなった充電式電池は、廃棄するのではなく、リサイクルに協力しましょう。電気店にはリサイクルボックスが設置されています。
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