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商品テスト情報
 
ワイン

 ポリフェノールの健康効果が話題となり、ワインの消費量が多くなっています。特に最近では、ワインにブドウ以外の果汁を加えたり、発酵させたりしてつくられた「フルーツワイン」が人気を集めています。
 そこでフルーツワインを中心に10銘柄をテストしました。 (平成12年6月購入)

■テストした商品は?
 県産品フルーツワイン3銘柄、その他のフルーツワイン4銘柄、輸入ワイン3銘柄の計10銘柄をテストしました。

■表示をよく見よう!
 食品衛生法及び酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律(酒業法)に定められた事項は適正に表示されていました。
 保存方法や飲み頃温度などの表示は、銘柄によって有無がありました。これらの事項は、ワインの味に影響を与える重要な要素となるので表示することが望まれます。

■食品添加物は?
 酸化防止剤(亜硫酸塩)はすべての銘柄に表示されており、結果は食品衛生法の基準値0.35g/kg以下をすべて満たしていました。保存料(ソルビン酸)は表示のあったNo.9でのみ検出され、その値も0.1g/kgと食品衛生法の基準値0.2g/kg以下でした。

■ポリフェノールは?
 ポリフェノール量は一般的に、赤ワインの方が、白ワインの約10倍含まれているといわれていますが、今回のテストでもほぼ同様の結果が得られました。ポリフェノールの効果を期待するならば、フルーツワインでも赤ワインを選択するとよいと思われます。★ワインのポリフェノールは動脈硬化を原因とした心筋梗塞や脳梗塞、また血栓症などへの予防に有用であると考えられています。

■糖分、エキス分は多め!
 フルーツワインと輸入ワインとの成分上の最も大きな違いは、糖分(ブドウ糖+果糖)、エキス分でした。糖分の場合、フルーツワインNo.1〜7の平均値は6.05g/100ml、輸入ワインのNo.8〜10の平均値は0.56g/100mlと約5.5gの差がありました。フルーツワインの方が多く含まれており、甘口となる傾向が強いようです。パッションフルーツを使ったNo.6は、他の銘柄と比較して果糖の割合が大きくブドウ糖の約8倍含まれていました。ブドウ糖の甘味度は0.7、果糖の甘味度は1.2〜1.7ですからNo.6は糖分量の割には甘さを強く感じると思われます。またブルーベリーを使ったNo.4はフルーツワインの中でも特に糖分量が多く、他のフルーツワインの約2倍含まれていました。
 酸度は輸入ワインに比べ、フルーツワインは銘柄によって差がありました。いちごを使用したNo.3が最も高い値を示しており、フルーツワインにおいては原料のフルーツの酸味が反映したものと思われます。

■消費者へのアドバイス

表示がないものでも、一般的にワインの保存は、温度は12〜14℃、湿度は70〜80%で、光をさけた場所がよいでしょう。
フルーツワインでも赤ワインの方がポリフェノール含有量が多くその効果が期待できると思われます。
フルーツワインは通常のワインと比較して甘口のワインとなる傾向にあり、好みに合わせるとよいでしょう。









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